『ゴッホ、オヴェール・シュル・オワーズの作品』オルセー美術館

ゴッホは晩年、５０ｃｍの高さと１ｍの長さの正方形を二つ合わせた大きさの絵画を計13枚制作しています。そのうち12枚は風景画、1枚は肖像画でした。今回の展覧会ではそのうちの12枚が集められています。そして彼の最後の3枚の作品がこのシリーズの中にあります。

装飾画のサイズでフリーズのように横に並べられるこの作品集は、彼の個展の企画のために準備されたのでしょうか。ゴッホはこの地に到着した時に個展を開く計画を話しています。

しかし彼が生きているうちに個展を開くことはできませんでした。そのため亡くなった後、直ぐに弟のテオがゴッホの個展を自宅で開催します。

そして、その弟も兄の死後6か月後に息をひきとります。今ふたりはオヴェール・シュル・オワーズの墓地に並んで眠っています。