『ブランクーシ』ポンピドゥーセンター

ダナイド 1913年 ポンピドゥーセンター
ダナイド 1913年

ポンピドゥーセンターで開催されている、彫刻家ブランクーシの回顧展に行ってきました。

コンスタンティン・ブランクーシは1876年ルーマニアに生まれる。そして1904年にパリに来た。その後フランスに帰化し、1957年にパリで亡くなる。

彼の故郷は木材が豊富で、家具や家の装飾に使用されていた。若いころ彼はクラヨーヴァのビストロで仕事をしていた。その時、廃材でヴァイオリンを作り店主とお客を驚かせる。この偉業のおかげでブランクーシは、店主とお客から奨学金をもらい美術学校に通うことになる。ルーマニアの美術学校時代の評価は高く、多くの人の援助を得ながら作品制作を続ける。

1904年にパリに到着し美術学校へ通う。かれはこの年から亡くなるまで15区の同じアトリエで制作を続ける。

彫刻作品と空間のバランス

今回の展覧会では、ブランクーシが作成し探求し続けたテーマごとに作品が集められている。

雄鶏シリーズでもわかるように、彼は同じ主題の彫刻を木製、大理石、ブロンズと様々な素材で作る。そして彼は作品の土台も自分で作る。ブランクーシの作品は、土台も作品の一部となっている。

ブランクーシは自ら作品の撮影をしている。彼はシュールレアリスムの写真家マン・レイとも交流があった。彫刻家が撮影したブロンズ作品には自分のアトリエが反射されて移っている。自分自身が作品の中に反射されている写真もある。自分が作った作品と空間、それがどこにあるのかを見せたかったのだろうか。

ブランクーシは亡くなった後、自分のアトリエを国に寄贈した。そして現在ポンピドゥーセンターが管理をしている。ここでは作品は決まった位置に配置されている。そして彼は、ある作品が売れると顧客に渡す前にレプリカを作成する。それはアトリエ全体のバランスが崩れないようにするためだ。

ブランクーシの作品は、空間とのバランスで出来上がっている。そこには台座の部分も重要な役割を果たす。そのためか彼が自分で作品の写真を映像したのは、作品と空間のバランスを表現するためだったのかもしれない。

この彫刻家の最高傑作はやはり彼のアトリエだろう。長年の創作活動の起源と主題の探求、挑戦が感じられる場所である。

今回の展示作品

関連記事/ポンピドゥーセンター

ポンピドゥーセンターの記事

ポンピドゥーセンターの情報

Centre Pompidou

開館時間 月、水、金、土、日曜11時から21時、木曜日は23時まで開館、閉館日 火曜日、休館日 5月1日

住所 Place Georges-Pompidou 75004 Paris 

料金 大人(18歳以上)15€、25歳以下14ユーロ(常設展とギャラリー1または2+コレクション(1)・13ユーロ常設展とギャラリー3と4+コレクション(1))(身分証明書提示必要)、18歳未満無料(身分証明書提示必要)

地下鉄 11番線Rambuteau駅、または1番線と11番線Hôtel de Ville駅

バス 29番、38番、47番、75番

駐車場 Parking Centre Pompidou、31, rue Beaubourg(入口)

タイトルとURLをコピーしました