『ロバート・ライマン』オランジュリー美術館 オランジュリー美術館無題 Required 3 X Facebook はてブ Pocket LINE コピー 2024.05.102024.06.04 目次 白と光の世界モネとライマン関連サイト/オランジュリー美術館オランジュリー美術館の記事オランジュリー美術館の情報 白と光の世界 パリのオランジュリー美術館で開催されている『ロバート・ライマン』展に行ってきました。7月1日まで開催されています。ロバート・ライマンは1930年にテネシー州で生まれた。彼は1953年にジャズの演奏者を目指してニューヨークに来る。そして昼間はニューヨーク近代美術館(MoMA)で警備員として働く。ここでマーク・ロスコ、ウィレム・ド・クーニング、ジャクソン・ポロック、バーネット・ニューマンなどの象徴画に興味を持つ様になる。ライマンはミニマリストとして知られているが、彼自身はレアリストと認識している。 Chapter 1981年 ライマン 展示室に入ると白一色の作品が並ぶ。ライマンは作品の展示方法にも細かい指示を出し、自ら行うこともあった。というのも展示の際の照明も作品の一部になっているからである。白いキャンバスをよく見ると彫刻のように凹凸がみえる。そして白い絵の具が立体になり、モチーフを作り出す。二次元のキャンバスが光を帯び立体的に見えてくるのも彼の作品の魅力だ。 Empire 1973年 ライマン モネとライマン 最後の展示室にモネの『ルーアン大聖堂』が3枚展示されていた。この連作は、白い大聖堂が時間の経過、天気によりどう変わっていくか描いたものだ。大聖堂の彫刻のくぼみによる影と白い正面玄関がコントラストになっている。ライマンの作品はキャンバスの上の白の世界の凹凸を表している。どちらの作品も絵の具の量でキャンバス上のモチーフに存在感や立体感をあたえている。 モネもライマンも絵の具を三次元の素材として利用し、立体感を追求していった。絵画も絵の具を重ねれば厚みが出てくる。その素材である絵の具の特徴を追求し、多くの可能性を見出していくのがライマンの作品であるような気がする。 ルーアン大聖堂 モネ 関連サイト/オランジュリー美術館 Exposition Robert Ryman. Le regard en acte | Musée de l’Orangerie (musee-orangerie.fr) オランジュリー美術館の記事 『モディリアーニ展』オランジュリー美術館 – パリの美術展めぐり (art-paris.net) オランジュリー美術館の情報 Musée de l’Orangerie 開館時間 月、水、木、金、土、日曜9時から18時、金曜日は21時まで開館、閉館日 火曜 料金 大人日時指定予約(18歳以上)12.50€、18歳以下の子供1人と大人1人 10ユーロ、金曜18時から21時まで 10ユーロ、18歳未満無料(身分証明書提示必要) 住所 Jardin des Tuileries, Place de la Concorde (côté Seine) 75001 Paris 地下鉄 1、8、12番線 Concorde駅