『民衆を導く自由の女神(ドラクロワ)』ルーヴルに戻る

民衆を導く自由の女神 ドラクロワ ニュース
民衆を導く自由の女神 ドラクロワ、ルーヴル美術館

ドラクロワの『民衆を導く自由の女神』がルーヴル美術館に戻りました。5月2日に6か月の修復期間を終え復帰です。ルーヴル美術館2階ドゥノン翼で鑑賞できます

作品が展示してある部屋に入ってすぐ、7月革命のパリの青い空が見えてきました。以前はどんよりしたパリの曇り空だったのですが。フランスの国旗も洗濯したように輝いています。背景のノートルダム大聖堂も、よく見えるようになりました。こんなに鮮やかな色の絵画とは思わなかったので本当に驚きです。

ドラクロワには当時パリで勃発した、1830年の7月革命を絵の主題にしたました。ここには、フランスの象徴である三色旗や自由の女神が被るフリジア帽、パリの象徴のノートルダム大聖堂が描かれています。そのため絵を見ただけで、誰もがフランスを思い浮かべます。フランスの作家ヴィクトール・ユーゴーもこの絵から着想を得て『レ・ミゼラブル』を書きました。まさにフランスを代表する名画です。

ルーヴル美術館のドラクロワ作品

ドラクロワは1798年に生まれ1863年に亡くなりました。彼は、フランスのロマン派を代表する画家です。ルーヴル美術館2階、ドゥノン翼では、ドラクロワの作品をまとめて見れます。『ダンテの小舟』(1822年)、キオス島の虐殺』(1823‐24年)、『サルダナパールの死』(1827年)、『アルジェの女たち』(1834年)など。貸し出しや修復に出ることもありますが、基本的に常設展示です。これだけロマン派の巨匠の大作を見れる場所は、他にはないと思います。『サルダナパールの死』も22年から翌年にかけて修復されたばかりです。

7月革命の絵は、1999年「日本におけるフランスの年」で東京国立博物館にて1か月展示されました。しかし国宝級の絵画が、ルーヴルから貸し出される事は稀です。それだけルーヴル美術館と日本のつながりは特別なのでしょう。日本は他にもこの美術館からミロのビーナスやモナリザも借りています。今では信じられない話ですが。

下記のルーヴル美術館のリンクから、修復前と後の写真が見れます。自由の女神の洋服は以前は黄色かったのですが、現在は白地に所々黄色くなっています。今回の修復で当時の状況がよみがえりました。是非この機会にドラクロワの傑作を再発見してください。

関連サイト/ルーヴル美術館

今月の美術展と企画展

ルーヴル美術館の情報

9時からMusée du Louvre

2024年7月1日から9月8日まで完全予約制(無料入場者も含む)

Billetterie officielle du musée du Louvre : achetez votre billet en ligne – accès garanti en 30 minutes. Fini les files d’attente ! (ticketlouvre.fr)

開館時間 月、木、土、日曜9時から18時、水、金曜日は9時から21時まで開館、閉館日 火曜日(チケット販売は1時間前まで、閉館30分前から展示室閉鎖開始)

住所 Rue de Rivoli 75001 Paris 

料金 大人22€、18歳未満無料

地下鉄 1番線、7番線Palais-Royal/Musée du Louvre駅、14番線Pyramides

バス 21番、27番、39番、67番、68番、69番、72番、74番、85番、95番

駐車場 1 avenue du Général-Lemonnier 7時から23時(ショッピングセンターCarrousel du Louvre 入口)

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