『デイヴィッド・ホックニー』ルイヴィトン財団美術館

『デイヴィッド・ホックニー』ルイヴィトン財団美術館 美術展
『デイヴィッド・ホックニー』ルイヴィトン財団美術館
この記事は約4分で読めます。

パリのルイヴィトン財団美術館で開催されているデイヴィッド・ホックニー展に行ってきました。

1937年にイギリスに生まれたホックニーは、今年の7月で88歳。まだ現役で活躍しており、今回の展覧会のためにも作品を制作している。ルイヴィトン財団美術館で開かれている《David Hockney 25》では1955年から2025年までの400作品が集められた。彼の初期の作品は油絵、アクリル画、インク、鉛筆、木炭のデッサンなどである。そして近年はパソコン、iPhone、iPadを使って絵を描いている。また最近は、ビデオ作品にも挑戦する。

今回の展示構成はホックニー自身も参加している。地下ののギャラリーでは、彼の初期の代表作が紹介され、地上階から上は、この25年に生まれた作品が続く。

クラーク夫妻とパーシー、1970‐71年
クラーク夫妻とパーシー、1970‐71年
芸術家の肖像画‐プールと2人の人物、1972年
芸術家の肖像画‐プールと2人の人物、1972年

デイヴィッド・ホックニーの風景画

ホックニーは制作の場所をブラットフォード、ロンドン、カリフォルニアと変えていく。そして64年からカリフォルニアで制作したプールを主題にした、アクリル画が成功を収める。英国画家は80年から90年代に風景画を描きはじめる。その後2005年からはイギリスのヨークシャーにて、子供時代に慣れ親しんだ景色を再現していく。

デイヴィッド・ホックニーの肖像画、自画像

ホックニーは、親友の肖像画や自画像も多く残している。

赤いサスペンダーをした自画像、2005年
赤いサスペンダーをした自画像、2005年
自画像、2021年12月10日
自画像、2021年12月10日

デイヴィッド・ホックニーの静物画

そしてiPad絵画で描いた静物画が、額縁に入れられて並べられている。またそれらの絵を見ている作者のフォト・ドローイングの大型作品も同じ展示室で見ることができる。

古典絵画からの影響

ホックニーは、イタリアルネッサンスや17世紀オランダ風景画から影響を受けた作品も作っている。また後期印象派セザンヌの《カード遊びをする人々》から着想を得たフォト・ドローイングも展示されている。

70年の間、尽きない創作エネルギーを肌で感じられる展覧会だった。そして常に新しい技術に挑戦し、その可能性を追求する精神には感服する。

『デイヴィッド・ホックニー』ルイヴィトン財団美術館の記事

ルイヴィトン財団美術館の記事

ルイヴィトン財団美術館の情報

Fondation Louis Vuitton

デイヴィッド・ホックニー展は8月31日まで開催

開館時間 月、水、木、金 12時から19時、土、日曜 11時から20時(チケット販売は30分前まで)、閉館日 火曜日

料金 大人16€ 学生、教員、25歳以下10€、17歳以下5€、ファミリー料金32€(大人2名まで+子供4名まで)

住所 8 Avenue du Mahatma Gandhi, Bois de Boulogne, 75116 Paris 

地下鉄 1番線Sablons駅から950m

バス  73番La Garenne-Colombes-Charlebourg

シャトルバス  ルイヴィトン財団美術館の開館時間帯20分間隔で運行 停留所は44 Avenue de Friedland, 75008 Paris(地下鉄、RER線のCharles de Gaulle Etoile駅の2番出口前) 

タイトルとURLをコピーしました