2023年パリの美術館の入場客数

モナリザ ルーヴル美術館 美術館
モナリザ ルーヴル美術館
この記事は約3分で読めます。

2023年パリの美術館入場者数が発表されました。一番人気はやはりルーヴル美術館の890万人。この数字はコロナ前の2019年の960万人に近く、去年の14%増です。ちなみに2018年には入場者は1000万人を超えてました。そしてルーヴル美術館は一日3万人の入場制限をしています。この数字はオリンピック期間でも増えません。

ルーヴル美術館の客層についてですが、3分の2は外国からの観光客です。そして入場者の6割は初めて訪れる人々。このうちの43%が26歳未満です。

そして印象派のオルセー美術館の来館者は390万人です。『パステル画展』や『ゴッホ展』などの企画展で人気があったようです。

パリ郊外にあるヴェルサイユ宮殿は810万人の入場者数でした。やはりアメリカ人が多く全体の18%を占めています。しかしアジア人観光客は少なかったようです。

ポンピドゥーセンターは260万人の来館者がいました。ジェルメーヌ・リシエ展『ノーマン・フォスター展』が人気があったようです。前者は17万人、後者は21万人の入場が記録されました。

パリ市立美術館の企画展も長蛇の列

市内に14か所あるパリ市が経営美術館はどうでしょう。こちらは前年に比べ17%増の530万人の入場者でした。無料で見られる常設展のは入場者は去年の3割増になりました。企画展と歴史的建造物などは6%プラスの220万人でした。人気があったのは『パリのカタコンベ』展で60万人の入場者が記録されました。

パリ市立美術館の企画展の内訳を見てみましょう。パリ市近代美術館の『二コラ・ド・スタール』は33万人を記録しました。カルナヴァレ美術館のフィリップ・スタルク』は50万人、そしてプチパレの『サラ・ベルナール展』は15万人でした。

大人気のオルセー美術館企画展

オルセー美術館 パリ
オルセー美術館 パリ

オルセー美術館は今年は、記録的な当たり年でした。特に企画展に人が集まったようです。この美術館の歴史的な成功であったゴッホの晩年をテーマにした企画展は、一日7200人の見学者を記録しています。印象派の美術館は2025年より入口の工事をし、より多くのお客さんを迎えられるようにします。工事期間は入場口付近は混雑しそうですね。

コロナ停滞期からの巻き返し

23年はコロナのロックダウンの時期の美術館閉鎖や、観光客の減少の巻き返しが一気に来たようです。そして23年の秋にはラグビーのワールドカップがパリでありました。その時のパリの観光客の増加も影響しているのでしょう。

また24年はパリでオリンピックがあります。この街を訪れるお客さんがまた増えるので、今年も美術館は混みそうです。

人気のある美術館はインターネットで日時指定の予約ができます。パリで美術館に行く予定の方は、この制度を利用することを強くお勧めします。せっかくのヴァカンスなのに日時の制限をされるのは、あまり気乗りはしません。しかし何時間も外で待つことを考えると、そちらの方がもったいないと思います。予約で入場料が高くなることもないので、使わない手はないと思います。是非試してみてください。

参考資料

タイトルとURLをコピーしました