2023年パリの美術館の入場客数 美術館モナリザ ルーヴル美術館 2024.02.022025.04.08 この記事は約3分で読めます。 目次 ルーヴル美術館、オルセー美術館、ほぼコロナ前の水準にパリ市立美術館の企画展も長蛇の列大人気のオルセー美術館企画展コロナ停滞期からの巻き返し参考資料 ルーヴル美術館、オルセー美術館、ほぼコロナ前の水準に 2023年パリの美術館入場者数が発表されました。一番人気はやはりルーヴル美術館の890万人。この数字はコロナ前の2019年の960万人に近く、去年の14%増です。ちなみに2018年には入場者は1000万人を超えてました。そしてルーヴル美術館は一日3万人の入場制限をしています。この数字はオリンピック期間でも増えません。ルーヴル美術館の客層についてですが、3分の2は外国からの観光客です。そして入場者の6割は初めて訪れる人々。このうちの43%が26歳未満です。そして印象派のオルセー美術館の来館者は390万人です。『パステル画展』や『ゴッホ展』などの企画展で人気があったようです。パリ郊外にあるヴェルサイユ宮殿は810万人の入場者数でした。やはりアメリカ人が多く全体の18%を占めています。しかしアジア人観光客は少なかったようです。ポンピドゥーセンターは260万人の来館者がいました。『ジェルメーヌ・リシエ展』や『ノーマン・フォスター展』が人気があったようです。前者は17万人、後者は21万人の入場が記録されました。 パリ市立美術館の企画展も長蛇の列 市内に14か所あるパリ市が経営美術館はどうでしょう。こちらは前年に比べ17%増の530万人の入場者でした。無料で見られる常設展のは入場者は去年の3割増になりました。企画展と歴史的建造物などは6%プラスの220万人でした。人気があったのは『パリのカタコンベ』展で60万人の入場者が記録されました。パリ市立美術館の企画展の内訳を見てみましょう。パリ市近代美術館の『二コラ・ド・スタール展』は33万人を記録しました。カルナヴァレ美術館の『フィリップ・スタルク展』は50万人、そしてプチパレの『サラ・ベルナール展』は15万人でした。 大人気のオルセー美術館企画展 オルセー美術館 パリ オルセー美術館は今年は、記録的な当たり年でした。特に企画展に人が集まったようです。この美術館の歴史的な成功であったゴッホの晩年をテーマにした企画展は、一日7200人の見学者を記録しています。印象派の美術館は2025年より入口の工事をし、より多くのお客さんを迎えられるようにします。工事期間は入場口付近は混雑しそうですね。 コロナ停滞期からの巻き返し 23年はコロナのロックダウンの時期の美術館閉鎖や、観光客の減少の巻き返しが一気に来たようです。そして23年の秋にはラグビーのワールドカップがパリでありました。その時のパリの観光客の増加も影響しているのでしょう。また24年はパリでオリンピックがあります。この街を訪れるお客さんがまた増えるので、今年も美術館は混みそうです。人気のある美術館はインターネットで日時指定の予約ができます。パリで美術館に行く予定の方は、この制度を利用することを強くお勧めします。せっかくのヴァカンスなのに日時の制限をされるのは、あまり気乗りはしません。しかし何時間も外で待つことを考えると、そちらの方がもったいないと思います。予約で入場料が高くなることもないので、使わない手はないと思います。是非試してみてください。 参考資料 «Une fréquentation exceptionnelle»: les musées français font le plein en 2023 (lefigaro.fr)