『モードとスポーツ展』パリ装飾美術館

K-Wayのブルゾン-アルベールビルオリンピックのフランス代表ユニフォームとイッセイ・ミヤケデザインのバルセロナオリンピックのリチュアニア代表のユニフォーム パリ装飾美術館
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パリ装飾美術館の『モードとスポーツ展』に行ってきました。

19世紀のエレガントなスポーツウエアから、現代オートクチュールまでの歴史です。

最初の運動着は、普段の外出用の洋服を動きやすく改良したものです。初期の水着も当時の素材で工夫して作られています。19世紀は男性も女性も肌を見せることがありません。そのことからもスポーツに適した服を作るのが困難なのが分かります。しかし徐々に運動のため女性も男性のように動きやすい洋服を身に着けます。そして洋服は見られるものから、用途に合った用具へと変化します。

第一次大戦が終了するとココ・シャネルは、女性が動きやすい服装を提案します。これはスポーツウエアからヒントを得ていました。

女性が外出する機会が増え、人々が野外で運動することによりモードも変化します。

 

スポーツ選手とモード

20世紀後半は、オリンピックのユニフォームを有名デザイナーが手掛けるようになります。歴代オリンピックのユニフォームはモードの歴史を象徴します。この時期になると洋服の素材も進化を遂げます。デザイナーは新しい技術を使い、今までにないデザインを発表していきます。

そしてスポーツ選手がデザイナーになる例もあります。元テニス選手のラコステはワニのロゴで有名ですね。

テニス選手のビーナス・ウィリアムズも2007年に自分のブランドを立ち上げます。自分でデザインしたユニフォームでウインブルドンに参加しました。

街中からランウェイへ

筋トレやエアロビなどが流行りだした1980年以降、スポーツウエアは飛躍を遂げるようになりました。

そして有名人がスポーツウエアで街中を歩くようになります。スポーツが人々の生活に浸透するにつれ、運動のための服も街中にあふれだすようになります。

またスポーツウエアのロゴがブランドの象徴となっていきます。そしてナエキのロゴ、アジダスの三本線を付けたオートクチュールが次々に発表されるようになりました。高級ブランドがスポーツの要素を取り込んでいくようになったのです。

ストリートファッションから始まるこの流れは、オートクチュールにも大きな影響を与えました。そしてスポーツウエアは今ではファッションの中心的存在となったのです。

 

関連サイト/パリ装飾美術館(仏語)

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パリ装飾美術館の情報

Musée des arts décoratifs (Paris)

開館時間 火曜から日曜11時から18時(チケット販売は17時15分まで)、木曜日は21時まで開館(チケット販売は20時15分まで)、閉館日 月曜日

住所 107, rue de Rivoli, 75001 Paris

電話  +33(0)1 44 55 57 50

地下鉄 1番線Palais Royal-Musée du Louvre駅またはTuileries駅、7番線または14番線Pyramides駅

バス 21番、27番、39番、68番、69番、72番、95番

駐車場 Carrousel du Louvre、rue des Pyramides

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