ルーヴル美術館の工事とモナリザ移転 ニュース夜のガラスピラミッド、ルーヴル美術館 2025.02.052025.04.08 この記事は約3分で読めます。 目次 2025年より『新ルーヴル美術館』へ向けて工事モナリザのための展示室を新設2026年からの新たな料金体制関連記事ルーヴル美術館の記事ルーヴル美術館の情報 2025年より『新ルーヴル美術館』へ向けて工事 1月28日マクロン大統領がパリのルーヴル美術館で『新ルーヴル美術館』の構想を発表しました。ルーヴル美術館は現在、年間9百万人の来館者を迎えています。しかし89年に完成したピラミッドの入口は、当初4百万人を予想していました。そのため『ペローのコロネード(列柱)』といわれる、ルーヴル美術館の東側に入口を増設を決定。そして今年中に建築家を選ぶ国際コンクールが行われます。その後、2026年から工事が始まります。新ルーヴル美術館は、2031年までの完成予定を目指します。また工事期間中は、通常通りの見学ができます。 モナリザのための展示室を新設 現在のルーヴル美術館の混雑の原因は何でしょう?それはあの有名なモナリザの絵画に、世界中の人が殺到しているからです。その解決策としてモナリザだけの展示室を開設します。クール・カレ(正方形の中庭)と呼ばれる、美術館の東側の地下に移転する予定です。これに伴い、モナリザの見学は常設展とは独立します。そしてモナリザを見学するための入場券も別に必要になります。 2026年からの新たな料金体制 この工事費用は国の予算からではなく、ルーヴル美術館が賄います。入場券や関連商品の販売、メセナの寄付などが財源です。また2017年にできたアブダビ・ルーヴル(アラブ首長国連邦)とのライセンス契約(30年で5億2500万ドル)も資金の一つになります。この計画にともない2026年より、ルーヴル美術館の入場料が値上がりします。そしてこの料金改定はルーヴル美術館だけでなく、フランス全土の公立美術館・博物館にも及びます。またマクロン大統領は、EU圏内の滞在者には特別料金が適用されると発表しました。 まだこの料金改定は議論が始まったばかりなので、確定ではありません。 文化事業はお金がかかります。しかし多くの人が芸術に触れあえる場所を保っていって欲しいです。そして美術館とあまり縁がない人たちが、気軽に行けるような場所であり続けてほしいです。 モナリザ、ルーヴル美術館 関連記事 « Nouvelle grande entrée », « La Joconde » déplacée… les annonces d’Emmanuel Macron pour rénover le Musée du Louvre ルーヴル美術館の記事 『民衆を導く自由の女神(ドラクロワ)』ルーヴルに戻る – パリの美術展めぐり 『愚者‐中世からルネサンスまで』ルーヴル美術館 – パリの美術展めぐり ルーヴル美術館の情報 Musée du Louvre開館時間 月、木、土、日曜9時から18時、水曜、金曜日は9時から21時45分まで開館、火曜閉館日(チケット販売は1時間前まで、閉館30分前から展示室閉鎖開始)住所 Rue de Rivoli 75001 Paris 料金 大人22€、18歳未満無料地下鉄 1番線、7番線Palais-Royal/Musée du Louvre駅、14番線Pyramidesバス 21番、27番、39番、67番、68番、69番、72番、74番、85番、95番駐車場 1 avenue du Général-Lemonnier 7時から23時(ショッピングセンターCarrousel du Louvre 入口)