ルーヴル・クチュール

クリスチャンディオール、ジョン・ガリアーノ、2005年 美術展
クリスチャンディオール、ジョン・ガリアーノ、2005年
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パリのルーヴル美術館で開催されている『ルーヴル・クチュール』展に行ってきました。

この春、ルーヴル美術館の美術工芸部門の9000㎡に、65体のマネキンに着せられたオートクチュールドレスと約30点のアクセサリーが集められた。この展覧会では、パリのオートクチュールで有名なシャネル、ディオールからパリコレに参加するメゾンのドレスをまじかに見ることができる。

近年、有名ブランドのデザイナーの企画展や、モードをテーマにした展覧会が人気を博している。これらを見に来る鑑賞者は、アーテイストであるデザイナーの作品やブランドの歴史を、洋服を見ながら理解することができる。そして見る人々は、被服は単なる消耗品ではなく、デザイナー、アーテイストの表現手段であることが分かる。

Givenchy-Alexander MacQueen-Printemps Ete1997
Givenchy-Alexander MacQueen-Printemps Ete1997

美術工芸品とモードの競演

有名デザイナーの多くは美術品をコレクションしている。そしてそこからインスピレーションを得て、毎年のコレクションのデザインをする人もいる。今回は、デザイナーに着想を与える美術工芸品をオートクチュールの目線で見て理解するために、この場所にドレスを展示することになった。

またモードを取り扱うことにより、いつも美術館に来ない人たちを誘うことも目的の一つである。ルーヴル美術館の美術工芸部門は、歴代の君主が使用した家具などが実際に展示してある。この豪華なコレクションの展示会場をオートクチュールの展示と掛け合わせることで相乗効果を狙う。

19世紀の宮殿の装飾の中にオートクチュールのドレスが展示してあると、見るだけで感動する。展示される洋服も、そこにある美術工芸品と呼応するように選ばれているため説明なしに納得してしまう。 

Prada-Miuccia Prada-Printemps Ete2011
Prada-Miuccia Prada-Printemps Ete2011

ルーヴル・クチュール展の楽しみ方

いつもは、ほとんど人がいない美術工芸部門。その為か監視員不足の影響を受けて、普段は週のうち何日か閉鎖されている。しかし今回は、企画展開催とあり毎日見学できることになった。

美術工芸品もその時代背景を知っていると鑑賞が、楽しくなる。しかし工芸品は一点ものではなく、同じような作品が並べられている場合が多い。そのためか、見る方はどこに価値があるのかわからない事がある。でもそこに有名ブランドのドレスが並ぶと、その工芸品の存在感が一気に高まる。やはりそれはブランドの力も大きいと思う。

モードが好きな方は、目の前でパリコレの有名作品が見れるチャンスである。そしてインスタグラムをやっている人は、きれいな写真が取れるのでお勧めする。どちらにも興味がなくても、9000㎡の美しい空間を散歩するだけで幸せな気分になれる。 

参考サイト

モードの美術展記事

ルーヴル美術館の情報

Musée du Louvre

『ルーヴル・クチュール』展は8月24日まで開催

515から530の展示室はメンテナンスのため6月4日は閉鎖、601から604の展示室はメンテナンスのため8月21日から24日まで閉鎖(展示室のマップはこちらのサイトからダウンロードできます。LOUVRE COUTURE – Objets d’art, objets de mode

開館時間 月、木、土、日曜9時から18時、水曜、金曜日は9時から21時まで開館、火曜閉館日(チケット販売は1時間前まで、閉館30分前から展示室閉鎖開始)

住所 Rue de Rivoli 75001 Paris 

料金 大人22€、18歳未満無料

地下鉄 1番線、7番線Palais-Royal/Musée du Louvre駅、14番線Pyramides

バス 21番、27番、39番、67番、68番、69番、72番、74番、85番、95番

駐車場 1 avenue du Général-Lemonnier 7時から23時(ショッピングセンターCarrousel du Louvre 入口)

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