フィルハーモニー・ド・パリで行われている『METAL』展に行ってきました。
1970年頃に生まれたメタル音楽。それは、イングランドのブラック・サバスが始まりといわれている。彼らはロックよりも強力な音、スピード、ダークな歌詞のハードロックを生み出す。そしてハードロックは80年代になりメタルと呼ばれるようになる。またメタルはヒッピーと対峙し、挑発的な音楽となっていく。
またこの音楽は、当時のホラー映画から派生した死やこの世の終わりをイメージさせる。そしてその反抗的な精神は、人間の苦しみを浮き出し、死の匂いがする歌詞に表現されている。


メタル音楽の多様性
メタル音楽には10種類以上に派生している。そしてメタル音楽のフェスティバルでは、歴史的ヘヴィメタル、メタルコア、トラッシュ、デスメタル、現代ブラックメタルが集結する。ここでは、伝説となった楽器やコスチュームを通し、メタルの主なサブジャンルを紹介する。


メタルのエネルギー
メタル音楽は何と言っても体験する音楽である。ライブでは、その大音量と楽器がたたき出す振動で、メタルヘッドの体を揺さぶり、メタルのシンボルともなる動きを誘発する。ヘッド・バンギング(頭を上下に激しく動かす)、モツシュ(観客が密集した場所でお互い体をぶつけあう)、サークルピット(左回りの渦を観客の流れで作る)、ウォール・オブ・デス(観客が左右に分かれ、曲が始まった瞬間に体ごと衝突する)などオーディエンスは、音楽に合わせて激しく体を動かす。
この展覧会では、音と映像が多く使われている。これらの媒体から観客とステージの間に生まれる、凄まじいエネルギーと体の動きを感じていただきたい。


参考サイト/フィルハーモニー・ド・パリ
フィルハーモニー・ド・パリの情報
Philharmonie de Paris
開館時間 火曜から金曜12時から18時、土曜と日曜は10時から18時まで開館、閉館日 月曜日
住所 221, avenue Jean-Jaurès, 75019 Paris
電話 +33(0)1 44 84 44 84(チケット販売)
地下鉄 5番線Porte de Pantin駅
トラム Tb3Porte de Pantin駅