『モードとスポーツ』パリ装飾美術館

K-Wayのブルゾン-アルベールビルオリンピックのフランス代表ユニフォームとイッセイ・ミヤケデザインのバルセロナオリンピックのリチュアニア代表のユニフォーム パリ装飾美術館
リチュアニア代表のユニフォーム、イッセイ・ミヤケ、パリ装飾美術館
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パリ装飾美術館の『モードとスポーツ展に行ってきました。

この展覧会では、古代の運動から現代のスポーツとモードの関係を解き明かす。

スポーツのために洋服が変化し始めたのは18世紀からである。そのきっかけは乗馬、アーチェリー、フェンシングなどの日常生活の活動が、余暇として楽しまれるようになった事だ。そしてエレガントで動きやすく、汚れないシンプルな服が必要となた。また素材も絹から綿に取って代わった。

そして1933年にはテニス選手のルネ・ラコステが「ラコステのシャツ」を開発する。伝説では、ラコステはプレイをするときにシャツの長袖が邪魔で切ったという。このシャツが後にポロシャツに発展していく。加えて彼は、洋服にロゴを付けた初めてのデザイナーでもあった。

また水着について言えば、1890年頃女性が海水浴を楽しむためにはコルセット付の体の線を隠す海用コスチュームを着用していた。それが今の体にフィットする水着になったのは1905年である。

スポーツ選手とモードのコラボレーション

20世紀後半は女性も自由に体を見せることができるようになり、スポーツも民衆に広まっていった。また1980年にはスポーツウェアの概念は進化し、ポジティブで健康的なイメージを与えるようになる。このころから、運動をしていなくても街中でスポーツウェアを着る人が徐々に増えていった。

そしてスポーツ選手の権威も大きくなり、試合会場以外でもメディアに取り上げられるようになる。そのため有名選手には、スポーツウェアブランドがスポンサーに付き益々有名になってゆく。

更にオリンピックのユニフォームも有名デザイナーが手掛けるようになる。また有名デザイナーとスポーツウェアブランドのコラボレーションも始まる。このようにして、スポーツウェアも高級志向になってゆく。

スポーツウェア、街中からランウェイへ

そして高級ブランドも、スポーツのポジティブなイメージを取り込んでいく。オートクチュールコレクションでは、ナエキのロゴ、アジダスの三本線を付けた作品が発表されるようになる。またスポーツをテーマとして新しいデザインも発表される。

運動着、そしてストリートファッションから始まるこの流れは、オートクチュールにも大きな影響を与えた。そしてスポーツは今ではファッションの中心的要素となっている。

参考サイト/パリ装飾美術館

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パリ装飾美術館の情報

Musée des arts décoratifs (Paris)

開館時間 火曜から日曜11時から18時(チケット販売は17時15分まで)、木曜日は21時まで開館(チケット販売は20時15分まで)、閉館日 月曜日

住所 107, rue de Rivoli, 75001 Paris

電話  +33(0)1 44 55 57 50

地下鉄 1番線Palais Royal-Musée du Louvre駅またはTuileries駅、7番線または14番線Pyramides駅

バス 21番、27番、39番、68番、69番、72番、95番

駐車場 Carrousel du Louvre、rue des Pyramides

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