ルーヴル美術館で開催されていた『ミケランジェロ‐ロダン』展を見に行きました。この展覧会は、2026年の4月から7月まで開催されていました。
ミケランジェロとロダンは、彫刻家の中でも一番知られているのではないのでしょうか。
ミケランジェロは16世紀前半、ルネッサンス時代に活躍した彫刻家です。一方ロダンは、19世紀後半から20世紀初めに活動しています。
400年の時代を隔てた二人の芸術家ですが、並べてみても時代の差を感じさせない迫力があります。二人の作品を比べると言ってもやはり、500年近く前のミケランジェロの作品は少ないです。なので比率としてはロダンの作品が多かったです。またフランスにあるミケランジェロ作品は、限られているので彼の作品のコピーなども多く展示されていました。
ミケランジェロ作品を研究したロダン
ロダンは、ミケランジェロ作品の研究にも熱心でした。ロダンはイタリアに旅行し、実際にミケランジェロ作品を見ていたと言われます。そしてフランスに帰国してからその作品のデッサンを仕上げていたようです。
またミケランジェロのデッサンも展示してあったので、比べてみようと思います。ミケランジェロは、サンギーヌと呼ばれる赤い顔料を頻繁に使用していました。その後のマニエリスムにつながるような、筋肉や体の線を強調したようなデッサンです。アダムとイヴもルネッサンス時代の理想的な美というより、エデンの園から追放された悲しみの感情をむき出しにして表現されています。
一方ロダンのデッサンは、ミケランジェロ彫刻の体の動きを理解するために描かれています。そして二人とも、人間の肉体を解剖し、骨や筋肉の動きまで理解した後に彫刻を作っていることが分かります。
ロダン、独自の表現方法を確立する
現代を代表する彫刻家、ロダンはミケランジェロから何を学んだのでしょうか。ロダンの彫刻は、人間の内面性、心の中を肉体を通して表現しています。またミケランジェロのアダムとイヴのデッサンを見ても分かる通り、ミケランジェロはルネッサンスの理想的な美から既に脱却していました。そして彼は、人間の内なる魂を肉体に投影し彫刻という形で表現しています。
ロダン作品も理想的な美の追求というより、『考える人』などに代表される様、人間の感情を惜しげなく表面に出しています。またバルザック像のように時にはデフォルメされ強調された形で表現されることもあります。
4世紀を経た二人の彫刻家ですが、人間の魂の表現方法の探求という共通点がありました。二人の作品を見ていると、彫刻という肉体に魂を宿らせるために腐心していたことが伝わってきます。
参考サイト/ルーヴル美術館
彫刻の展覧会
ルーヴル美術館に関する情報
Musée du Louvre
開館時間 月、木、土、日曜9時から18時、水曜、金曜日は9時から21時45分まで開館、休館日火曜(チケット販売は1時間前まで、閉館30分前から展示室閉鎖開始)
住所 Rue de Rivoli 75001 Paris
料金 大人22€(欧州経済領域の在住者)、32€(欧州経済領域以外の在住者)18歳未満無料
地下鉄 1番線、7番線Palais-Royal/Musée du Louvre駅、14番線Pyramides
バス 21番、27番、39番、67番、68番、69番、72番、74番、85番、95番
駐車場 1 avenue du Général-Lemonnier 7時から23時(ショッピングセンターCarrousel du Louvre 入口)

